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喪主の知識

2025.06.28

遺影がない!遺影は必要?対処法と準備のポイント

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こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の徳田です。

 

急な不幸に見舞われた際、「遺影に使える写真がない」というお悩みを抱える方は少なくありません。

故人様の写真を探してみたものの、遺影として適切な写真が見つからず、慌ててしまうケースも多々あります。

 

そもそも遺影は必ず必要なのでしょうか。

また、適切な写真がない場合にはどのような対処法があるのでしょうか。

 

今回は、遺影の必要性や、写真がない場合の具体的な対処法について詳しく解説します。

遺影

遺影がない!遺影は必要?

遺影とは、故人様の肖像写真のことで、葬儀や法要の際に祭壇に飾られるものです。

 

遺影は、葬儀において故人様を偲ぶために飾られる大切なものです。

 

故人様との思い出を振り返り、故人様の歩んできた人生を感じる機会を提供してくれます。

 

葬儀後には、仏壇やリビングに飾られることが多く、ご家族が普段の生活の中で故人様を身近に感じられるアイテムでもあります。

 

遺影は絶対に必要?

結論からお伝えすると、遺影は絶対に必要というわけではありません。

 

遺影は日清戦争や日露戦争の戦没者を偲ぶために使用されるようになったことが起源とされており、長い歴史から見ると写真のない時代では遺影を使用せずに葬儀を行なってきました。

 

現在でも、お花と位牌があれば葬儀を進めることは可能です。

家族葬や密葬など、身内や限られた方のみで行う葬儀では、遺影がなくても特に問題はありません。

 

 

遺影がない場合の対処法は?

アルバム

良い遺影写真が見つからないという場合には、いくつかの対処法があります。

次の方法を検討してみましょう。

 

証明写真から合成する

運転免許証やパスポートなどの身分証明書の証明写真を活用する方法があります。

これらの写真は、顔が正面を向いてはっきりと写っているため、遺影に向いています。

 

証明写真をそのまま使用するのではなく、背景や服装を合成技術によって変更することで、遺影として適切な写真に仕上げることができます。

葬儀社の多くがこのような加工サービスを提供していますので、相談してみましょう。

 

スナップ写真を利用する

大人数で写っているスナップ写真も遺影に使うことができます。

こちらも、合成や修正で背景を遺影向きの写真に加工してもらえます。

 

家族が持っている写真に適したものがない場合は、親戚や友人、知人に相談してみましょう。

故人様と親しかった方々は、旅行やイベント、趣味の活動などで故人様と一緒に写真を撮っている可能性があります。

 

特に、デジタルカメラやスマートフォンで撮影されたデータであれば、大量の写真の中から適切なものを見つけられる場合も。

周囲の方々に声をかけてみることで、思わぬ良い写真が見つかることもあります。

 

なお、多少横向きのお顔でも、笑っている写真が良いということもあるでしょう。

その場合は、ご遺族が問題なければ、遺影は必ずしも正面を向いていなくても大丈夫です。

 

動画から作成する

最近では、動画から静止画を切り出して遺影を作成する方法も一般的になっています。

家族の記念日や誕生日、結婚式などの動画がある場合、その中から故人様の表情が良く写っている瞬間を切り出すことができます。

 

動画から作成する場合は、できるだけ高画質で撮影されたものを選び、故人様の顔がはっきりと写っている部分を選択しましょう。

 

似顔絵を依頼する

写真がどうしても見つからない場合は、プロの画家に似顔絵を依頼する方法もあります。

故人様の若い頃の写真や、似ている方の写真を参考にして、遺影として適した似顔絵を描いてもらうことができます。

 

費用がかかりますが、故人様の人柄や雰囲気を表現した、温かみのある遺影を作成することが可能です。

ただし、作成には3週間程度を要するケースが多く、葬儀当日には間に合わない点には注意が必要です。

 

 

遺影に適した写真とは?

遺影として使用する写真を選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。

 

画質について

顔が大きくはっきりと写っており、ピントが合っているものを選びましょう。

プリント写真の場合は、故人様の顔部分がなるべく大きく写っているものが理想的です。

 

デジタルデータの場合は、できるだけ高解像度のものを選択してください。

 

表情と向きについて

目線がカメラの方を向いており、体は正面か少し斜めの角度で写っているものが理想的です。

表情については、かつては無表情のものが一般的でしたが、現在では故人様らしい自然な笑顔の写真も多く選ばれています。

 

背景と服装

背景がシンプルで、故人様が際立って見えるものが適しています。

服装については、加工技術により変更が可能ですが、故人様らしさを表現できるものであれば問題ありません。

 

最近は、元気なうちに遺影用の写真を撮影しておくという方が増えています。

遺影の撮り方については下記コラムでご紹介していますので、あわせてご覧ください。

遺影の撮り方とは?生前に準備するメリットや気を付けるポイントも

 

 

遺影がない場合も葬儀は可能!遺影を作成する方法もたくさんある

遺影がない場合でも、葬儀を執り行うことは可能です。

遺影は故人様を偲ぶための大切なものですが、絶対に必要というわけではありません。

 

「良い写真が見つからないけれど遺影を用意したい」という場合には、証明写真からの合成、スナップ写真の利用、動画からの切り出し、似顔絵の依頼など、さまざまな対処法があります。

 

遺影写真を選ぶ際には、画質や表情、向きなどを考慮し、故人様の人柄が伝わるものを選びましょう。

無理に完璧な写真を探すよりも、家族が故人様を偲びやすい写真を選ぶのがおすすめです。

 

天国葬祭では、「後悔のないお葬式」をしていただくために、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、葬儀に関する不安やお悩みを解決する無料の事前相談を行なっております。

姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。

 

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