こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の元山です。
ここ数年、耳にするようになった「終活」という言葉。
終活とは、人生の終わりについて考える活動のことで、自分の死後、遺された家族に負担がかからないように生前に準備をすることをいいます。
終活は、自分のこれからの人生のため、そして、遺された家族のためにも、ぜひやっておきたいものです。
今回は、終活について解説します。
終活の目的ややるべきこと、注意点などもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
終活とは?
終活とは、人生の終わりについて考える活動のことをいいます。
終活では部屋など身の回りのものを整理したり、自分のお金や保険などについてまとめたりすることで、自分の死後、遺された家族に負担がかからないように準備をします。
また、自分の望む介護や葬儀について整理しておくことで、残りの人生をより有意義なものにするというメリットもあります。
終活を始めるタイミングに、特に決まりはありません。
しかし、部屋の片付けがあったり、色々と決める必要があったりと、時間がかかる上、体力や判断力が必要になります。
そのため、終活は「終活をしよう」と思ったときが、やるべきタイミングと言えます。
焦って決めることがないよう、ゆっくりと少しずつ、自分の人生と向き合ってみましょう。
終活を始めるタイミングについては、下記コラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
終活でやること10項目!
自分の人生の最期に向けて終活を行うといっても、一体なにをすれば良いのかわからないという方も多いかもしれません。
終活でやることは、主に次の10点です。
- 身の回りのものを整理する
- 遺言書を作成する
- 老後の住まいを考える
- エンディングノートを作成する
- 資産状況を整理する
- デジタルデータを整理する
- 希望の医療・介護を考える
- 希望の葬儀・墓を考える
- 緊急時の連絡先リストを作成する
- 訃報を伝える友人・知人のリストを作成する
それぞれの項目について、詳しくご紹介します。
①身の回りのものを整理する
亡くなったあとの遺品整理は、遺された家族に非常に負担がかかる作業です。
体力があるうちに、使っていない衣類や家具などの不用品を捨てるなど整理しておきましょう。
また、誰かに残したいものがあれば、わかるように整理しておくのもおすすめです。
②遺言書を作成する
遺された家族が自分の死後に遺産トラブルにならないよう、遺言書を残しておくと安心です。
遺言書に法的な効力を持たせたい場合は正しい形式で遺す必要があるため、弁護士など専門家に相談しましょう。
③老後の住まいを考える
今は元気でも、配偶者が亡くなったあとや身体が不自由になったとき、認知症になったときは、一人で自宅に住み続けるのは難しい可能性が高いです。
そのため、老後の住まいは早めに検討しておくのがおすすめ。
福祉サポートなどを受けて今の家に住み続けるのか、子ども世帯と同居するのか、また、高齢者施設に入居するのかなど、将来の住まいはしっかり検討することが重要です。
④エンディングノートを作成する
エンディングノートとは、自分の情報や老後の希望などを書き残すためのノートです。
普通のノートに書き込んでももちろん良いですが、現在は書き込む項目が掲載されたタイプのエンディングノートが販売されているので、そちらを利用すると便利です。
エンディングノートには、これからご紹介する「資産状況」や「デジタルデータ」「医療・介護の希望」などを書き込むことで、遺された家族の負担を減らすことができます。
また、自分のこれまでの人生を振り返ったり、今後の人生をどう生きたいかを改めて考えたりすることもできます。
エンディングノートについては、下記コラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
⑤資産状況を整理する
資産状況を伝えておかないと、自分の死後、遺された家族が通帳や証券を探したり、銀行に問い合わせたりと、さまざまな負担が発生してしまいます。
そのため、所持している金融口座の情報や株式、生命保険など、資産状況をエンディングノートなどにまとめておきましょう。
⑥デジタルデータを整理する
忘れがちなのが、スマホやパソコンなどに保存しているデジタルデータの整理です。
死後に見られたくない写真や不要なデータは削除しておくと安心です。
スマホなどパスワードを設定している場合は、エンディングノートなどにまとめておくと良いでしょう。
また、利用しているSNSがあれば、そちらのIDやパスワードもまとめておくのがおすすめです。
定期的に支払いが発生しているサブスク(サブスクリプションサービス)があれば、死後に解約手続きのもれがないよう、家族に伝える準備をしておきましょう。
⑦希望の医療・介護を考える
自分に万が一のことがあった場合に、どのような医療や介護を希望するのか、整理してまとめておきましょう。
元気なうちは自分の意思を周囲に伝えることができますが、認知症が進んだり、突然意識を失ったりしてしまう恐れもあります。
そのような場合に備えて、延命治療を行うのか、介護が必要になった場合に高齢者施設へ入居するのかなどを検討し、家族がわかるようにまとめておくと安心です。
なお、認知症などで判断能力が衰えた場合に、自分が選んだ人に自分の代わりに法律行為を行なってもらう「任意後見契約」というものがあります。
また、自分が持っている資産を指定した家族や親族に管理・運用を任せるという「家族信託契約」という方法もあります。
いざというときに備えて、これらの契約について検討しておくのも一つの方法です。
⑧希望の葬儀・墓を考える
生きているうちに、自分の葬儀や墓について考えておくのもおすすめです。
そうすることで、人生最期の時を、自分らしいものにすることができます。
生前に葬儀の相談や予約をしておけば、家族の負担を軽減することができ、ゆっくりとした状況の中で葬儀を執り行うことができます。
なお、家族がいない方や、家族に負担をかけたくないという方は、「死後事務委任契約」も検討してみると良いでしょう。
死後事務委任契約は、自分の死後の葬儀や墓の管理、行政への届出など、幅広い内容を代理人に委託できる制度です。
知人や親戚のほか、弁護士や司法書士などにも依頼することができるので安心です。
⑨緊急時の連絡先リストを作成する
かかりつけの病院や介護施設など、何かあったときの連絡先をまとめて、エンディングノートなどに記載しておきましょう。
⑩訃報を伝える友人・知人のリストを作成する
自分の葬儀に参列してほしい友人や知人がいる場合は、名前と連絡先、関係などをリストにして遺すことで、家族はスムーズに連絡することができます。
終活はデメリットと注意点もある
終活は自分の将来や死後について考える必要があります。
そのため、死と向き合うことが辛く感じてしまう方もいるでしょう。
また、終活に忙しくなってしまい、ストレスを抱いてしまうことも。
終活は、焦らずゆっくりと行うことがポイントです。
ただし、体力や気力が必要ですし、認知症になるとなかなか進みません。
終活をやろうと思い立ったときに始めてみるのがおすすめですよ。
不明点は弁護士や司法書士など専門家に相談したり、家族に知っておいてほしいことがあれば、事前に共有したりすることも大切です。
終活でやることを把握して、少しずつ始めてみましょう
終活とは、人生の終わりについて考える活動のこと。
終活でやることは、主に次の10項目です。
- 身の回りのものを整理する
- 遺言書を作成する
- 老後の住まいを考える
- エンディングノートを作成する
- 資産状況を整理する
- デジタルデータを整理する
- 希望の医療・介護を考える
- 希望の葬儀・墓を考える
- 緊急時の連絡先リストを作成する
- 訃報を伝える友人・知人のリストを作成する
終活では部屋など身の回りのものを整理したり、自分のお金や保険などについてまとめたりすることで、自分の死後、遺された家族に負担がかからないように準備をします。
また、自分の望む介護や葬儀について整理しておくことで、残りの人生をより有意義なものにするというメリットもあります。
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