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終活の知識

2025.09.25

改葬許可証とは?墓じまいに必要な手続きや流れをご紹介

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こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の遠藤です。

 

墓じまいは、ご先祖様を大切にしながらも、現代の生活スタイルに合わせてお墓のあり方を見直す大切な決断です。

墓じまいには、「改葬許可証」という書類が必要ですが、初めて耳にする方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、改葬許可証の基本的な役割や交付までの流れ、そして墓じまいをスムーズに進めるためのポイントをわかりやすくご紹介します。

お墓

墓じまいには「改葬許可証」が必要

墓じまいとは、今あるお墓を撤去し、更地にして墓地の管理者に返すことです。

墓じまいを進める際には、法律で定められた手続きを踏む必要があります。

その中でも重要なのが「改葬許可証」の取得です。

 

改葬許可証とは?

改葬許可証とは、現在の墓地から遺骨を取り出し、別の場所に移すために欠かせない書類です。

無断で遺骨を移すことは法律で禁じられているため、必ず改葬許可証を取得しなければなりません。

 

改葬許可証は自治体が発行し、遺骨一体につき一通が求められます。

複数のご先祖様が埋葬されている場合は、それぞれの遺骨ごとに許可証を取得する必要があります。

 

改葬許可証には有効期限がありません。

一度取得すれば、いつでも新しいお墓に提出できるため、改葬が決まった時点で早めに入手しておくのがおすすめです。

 

改葬許可証が不要なケース

すべての墓じまいで改葬許可証が必要なわけではありません。

墓所以外で供養する場合には改葬許可証は不要です。

 

代表的なのは次のような場合です。

  • 自宅での手元供養
  • 海洋散骨
  • 樹木葬

 

ただし、自治体によって対応が異なることがあります。

あらかじめ確認しておきましょう。

 

自宅での手元供養については下記コラムでご紹介していますので、あわせてご覧ください。

墓じまい後は手元供養で故人様を身近に感じる新しい供養の形を

 

 

墓じまいでの改葬許可証交付までの流れ

墓じまい

改葬許可証の交付には、次の3つの書類が必要です。

  • 埋蔵証明書
  • 受入証明書
  • 改葬許可申請書

 

それぞれの書類の役割を確認した上で、交付までの流れを見ていきましょう。

 

1.埋蔵証明書を用意する

埋蔵証明書は、現在のお墓の管理者に依頼して発行してもらう書類です。

この証明書は「ここに遺骨が埋葬されています」という事実を証明する役割を持ちます。

 

また、改葬許可申請書にも管理者の署名・捺印が必要となるため、この段階であわせて依頼しておくと良いでしょう。

 

寺院墓地では離檀料が発生する場合があるため、早めに相談しておくと安心です。

 

2.受入証明書を用意する

次の納骨先が決まったら、その管理者に依頼して、受入証明書を発行してもらいます。

これは、新しい墓地で遺骨を受け入れるということを示す書類です。

 

3.改葬許可申請書を準備する

改葬許可申請書は、改葬許可証の発行のために自治体へ提出する書類です。

 

自治体の窓口やホームページから入手でき、遺骨一体につき一通が基本ですが、複数体をまとめて記載できる様式を採用している場合もあります。

申請者本人が記入しますが、代理で申請を行う場合は、委任状が必要になることもあります。

 

4.自治体へ申請する

「埋蔵証明書」「受入証明書」「会葬許可申請書」を揃えて、現在のお墓がある自治体に提出します。

窓口へ直接持参するほか、郵送やオンライン申請に対応している自治体もあります。

 

5.改葬許可証の交付を受ける

申請に不備がなければ、自治体から改葬許可証が交付されます。

交付までには数日〜数週間かかることがあるため、工事や納骨の日程から逆算して早めに申請しておきましょう。

 

交付された許可証は新しい納骨先で納骨する際に必要となるため、大切に保管しましょう。

 

 

墓じまいをスムーズに進めるために

墓じまいは、行政手続きや工事の手配だけでなく、親族や寺院への説明なども必要なため、思った以上に時間と労力がかかります。

ここでは、墓じまいをできるだけスムーズに進めるためのポイントを整理してご紹介します。

 

余裕を持って手続きを進める

改葬許可証の交付には数日から数週間かかることがあります。

さらに閉眼供養や墓石の撤去工事など、関係者との日程調整も必要です。

慌てることのないように、余裕を持って準備を行いましょう。

 

親族への説明を大切にする

お墓を家の象徴として大切に思っている方も多いでしょう。

そんなお墓をなくすことは、簡単に決められるものではありません。

 

親族へは事前に丁寧に説明し、理解を得ることで後々のトラブルを防ぐことができます。

小さな不安や疑問でも話し合いの場を設けておくことが安心につながります。

 

菩提寺や墓地管理者に早めに相談する

寺院墓地の場合は離檀料がかかることもありますし、公営・民営の霊園でも必要な書類や流れが異なります。

管理者に早めに相談して確認しておきましょう。

 

石材店への依頼と見積もり確認

墓石の解体・撤去費用は大きさや立地条件で大きく変わります。

複数の石材店に見積もりを依頼し、金額だけでなく対応の丁寧さも含めて比較検討することをおすすめします。

 

専門家や葬儀社に相談する

行政手続きや寺院とのやり取りに不安がある場合は、専門家に相談するのも一つの方法です。

葬儀社や石材店、行政書士などのサポートを活用することで、手間を軽減し、安心して進めることができるでしょう。

 

墓じまいの具体的な費用や全体の手順については、こちらのコラムでも詳しく解説しています。

あわせてご覧ください。

終活で墓じまいを検討する手順と費用相場

 

天国葬祭では墓じまいのサポートも行なっております。

墓じまいに関してのお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

 

 

改葬許可証の手続きを確認して墓じまいに備えよう

墓じまいには、改葬許可証を取得する必要があります。

改葬許可証は、遺骨を新しいお墓へ移すために必要な書類で、申請時には埋葬証明書・受入証明書・改葬許可申請書の3つを用意しましょう。

 

自治体へ申請して改葬許可証の交付を受けた後は、納骨先での手続きを進めていきます。

 

流れをしっかり把握しておくことで、余裕を持って準備ができ、親族間のトラブルや手続き上の不安も減らすことができるでしょう。

 

天国葬祭では、「後悔のないお葬式」をしていただくために、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、葬儀に関する不安やお悩みを解決する無料の事前相談を行なっております。

姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。

 

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