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喪主の知識

2025.06.26

葬儀の種類はどう選ぶ?費用と特徴を詳しく紹介

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こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の元山です。

 

近年は、一般葬、家族葬、一日葬、直葬(火葬式)など、多様な葬儀形式が選ばれるようになりました。

ご遺族のご事情や故人様のご意向に合わせて、葬儀のかたちを選べる時代です。

一方で、「どの形式を選ぶべきか」「費用がどのくらいかかるのか」など、悩まれる方も少なくありません。

 

今回は、主な葬儀の種類とその特徴、費用相場、そして希望に合った葬儀を選ぶためのポイントについて詳しく解説します。

故人様らしく、ご遺族が納得のいくお見送りができるよう、ぜひ参考にしてください。

葬儀

葬儀の種類はどんなものがある?

現在の葬儀は、参列者の規模や儀式の内容によって主に4つに分類することができます。

さらに、目的や宗教観に応じて選ばれる特殊な形式もあります。

 

まずは、それぞれの基本的な特徴とメリット・デメリットを確認しておきましょう。

 

一般葬

一般葬は、故人様と生前お付き合いのあった方々を広く招いて行う、最も伝統的でなじみ深い葬儀の形式です。

通夜と葬儀・告別式の2日間にわたって執り行われます。

 

ご遺族や親族はもちろん、会社関係者、友人、知人、ご近所の方々など幅広い方々にお見送りいただけるのが特徴です。

 

<メリット>

  • 多くの方に故人様をお見送りいただける
  • 慣習に則った伝統的な葬儀を執り行える

 

<デメリット>

  • 費用が高額になりやすい
  • 参列者対応に追われ、故人様と過ごす時間が取りにくい

 

家族葬

家族葬は、ご遺族や親族、特に親しかった友人など限られた方々のみで執り行う小規模な葬儀です。

通夜と葬儀・告別式の流れは一般葬と同様ですが、一般葬よりも参列者が少なくなることが多く、遺族の皆様が故人様とゆっくりと最後の時間を過ごせます。

 

近年、選ばれるご家族が増えている葬儀形式です。

 

<メリット>

  • 故人様とゆっくりお別れできる
  • 参列者対応の負担が少ない

 

<デメリット>

  • お声がけする方の選択に迷うことがある
  • 後日お参りに来る方への対応が必要になる場合がある

 

一日葬

通夜を省略し、告別式と火葬を1日で執り行う形式です。

日数が少なくセレモニーが省略される分、費用も抑えられます。

 

<メリット>

  • 時間的・体力的負担を軽減できる
  • 2日間のスケジュール調整が不要

 

<デメリット>

  • 故人様とのお別れ時間が短くなる
  • 菩提寺の許可が必要な場合がある
  • 一般葬より参列者が限られる

 

直葬・火葬式

宗教儀式を省き、火葬のみで故人様を見送るシンプルな葬儀です。

火葬場での短時間のお別れのあと、すぐに火葬を行います。

 

<メリット>

  • 費用を大幅に抑えられる
  • 時間的負担が最小限

 

<デメリット>

  • お別れの時間がとても短い
  • あとで物足りなさを感じる可能性がある
  • 菩提寺の許可が必要

 

その他の形式

一般葬、家族葬、一日葬、直葬・火葬式以外にも、目的や価値観に応じて以下のような葬儀形式があります。

  • 社葬:企業が主催する大規模な葬儀で、会社の創業者や重役などが対象
  • 密葬:後日の本葬やお別れ会を予定し、先に身内のみで行う葬儀
  • 自然葬:遺骨を海や山などの自然に還す葬送方法(樹木葬や海洋散骨など)
  • 自由葬:宗教的儀式にとらわれず、故人様らしさを重視した葬儀

 

どの形式も、故人様らしいお見送りを大切にしたいという想いから生まれたものです。

それぞれの価値観や背景に合わせた柔軟な選択が可能です。

 

天国葬祭では、家族葬、一日葬、火葬式、直葬、海洋葬(海洋散骨)に対応しております。

葬儀形式についてお悩みの際は、天国葬祭にお気軽にご相談ください。

 

 

葬儀の種類ごとの費用と特徴を比較

ご紹介した主な4つの葬儀形式について、それぞれの費用相場・基本的な流れ・参列者数の目安をご紹介します。

 

一般葬の費用と特徴

一般葬は参列者が多いため、会場費や飲食費、返礼品代などで費用が高くなる傾向にあります。

  • 費用相場:150万〜200万円
  • 参列者数:30〜100名程度
  • 流れ:通夜(1日目)→告別式・火葬(2日目)

 

初日の通夜では、弔問客をお迎えし、僧侶による読経、ご遺族や参列者による焼香を行います。

翌日の告別式でも同様に、読経や焼香で最後のお別れをしてお棺を火葬場へお送りし、火葬のあとにお食事の席を設けるのが通常の進行です。

 

一般葬が適しているケース

会社の経営者や交友関係が広い方のお見送りに向いています。

慣習に則った伝統的な葬儀を希望される場合にも適しています。

 

葬儀費用を抑えるコツ

会場の規模や料理、返礼品の数によって費用が変動し、参列者が多いほどおもてなし費用も増加します。

そのため、参列者の人数をできるだけ正確に見積もり、お料理やお返し物の数を適切に調整することで余計な出費を避けられます。

 

家族葬の費用と特徴

家族葬はお呼びする方が少ないため、お食事代やお返し物代を大幅に削減でき、一般葬と比べて費用を抑えやすくなります。

  • 費用相場:60万円~100万円
  • 参列者数:5~30名程度
  • 流れ:通夜(1日目)→告別式・火葬(2日目)

 

一般葬と同じ流れで進行しますが、規模が小さいため余裕を持って進められます。

ご遺族や親族が中心となり、故人様とじっくりお別れの時間を過ごせます。

 

家族葬が適しているケース

高齢で交友関係が限られている方、家族中心の生活をされていた方、病気療養が長く関係者に配慮したい場合などに選ばれていることが多いです。

弔問対応などに時間を取られず、故人様とゆっくりお別れしたい方にもおすすめです。

 

葬儀費用を抑えるコツ

小さめの葬儀場を選ぶことで会場代を削減できます。

お料理やお返し物も少人数分で済むため、さまざまなオプションを付けても総額を抑えやすくなります。

 

家族葬についてさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。

家族葬とは?費用目安やメリット・デメリット、注意点などを解説

 

一日葬の費用と特徴

一日葬はお通夜を省くことで、会場代やお食事代を削減でき、家族葬よりもさらに費用を抑えられる場合があります。

  • 費用相場:20万円~80万円
  • 参列者数:5~40名程度
  • 流れ:告別式・火葬(1日で完結)

 

お通夜は行わず、葬儀から始めます。

僧侶による読経、ご参列の皆様によるお焼香、僧侶による読経、ご遺族や参列者による焼香を行い、お棺を火葬場へお送りします。

 

火葬のあとにお食事の席を設けることもありますが、1日で全ての儀式を終える形となります。

 

一日葬が適しているケース

ご遺族や参列者が高齢で体力的に不安がある方、遠方からの参列者が多く宿泊の負担を減らしたい場合、時間的制約がある場合に適しています。

 

葬儀費用を抑えるコツ

一日葬は、一日分の会場代で済むため会場費を削減でき、お通夜の軽食が不要な分、お食事代も大幅に抑えられます。

 

一日葬については「一日葬とはどのような葬儀?メリット・デメリットや費用相場もご紹介」で詳しくお話ししています。

 

直葬・火葬式の費用と特徴

直葬・火葬式は必要最小限の費用のみでお葬式を執り行えます。

  • 費用相場:20万円~50万円
  • 参列者数:~10名程度
  • 流れ:火葬場での短時間のお別れ→火葬

 

お通夜やご葬儀は行わず、火葬場にお集まりいただき、火葬炉の前で僧侶による短時間の読経やお別れの時間を設け、すぐに火葬を行います。

 

直葬・火葬式が適しているケース

故人様が「シンプルにお金をかけずに送ってほしい」と希望されていた場合や、経済的な負担を最小限に抑えたい場合、宗教的な儀式を重視しない場合などに選ばれています。

 

費用節約のコツ

会場代、お食事代、お返し物代がかからないため、基本的な搬送費用と火葬料金のみとなります。

費用をさらに節約するなら、複数の葬儀社のプランを比較することをおすすめします。

 

家族葬と一日葬との違い、密葬との違いなどについては、以下のコラムも参考にしてください。

一日葬と家族葬の違いとは?特徴・費用・選び方を徹底比較

家族葬と密葬の違いとは?注意点も紹介

 

 

葬儀の種類を決める際のポイント

合掌をする男性

葬儀の種類を選ぶときには、さまざまな要素から判断することが大切です。

後悔のない葬儀にするためのポイントをご紹介します。

 

故人様の遺志を最優先に考える

葬儀選びで最も大切なのは、故人様が生前におっしゃっていたご希望です。

「家族だけで静かに送ってほしい」「お世話になった方々にお越しいただきたい」など、はっきりとしたご意向がある場合は、それを最優先に考えましょう。

 

エンディングノートやご家族との会話で、故人様のご希望を事前に確認しておけると良いでしょう。

 

宗教・宗派による決まりを確認する

菩提寺がある場合は、葬儀形式について事前にご相談が必要です。

特に一日葬や直葬をお考えの場合、宗教儀礼を省くと、お寺のお墓や納骨堂に収骨できない場合があります。

 

無宗教でのお葬式をお考えの方は、「無宗教葬儀とは?特徴や葬儀の流れ・注意点・マナーなどを詳しく解説」もぜひご参考ください。

 

現実的な予算を設定する

ご家族の経済状況を考慮して、現実的な予算を設定することが大切です。

葬儀後の生活に支障をきたすような無理な出費は避けるようにしましょう。

 

預貯金のほか、葬祭費補助金やご香典による収入も考慮して、総合的な費用負担を計算します。

 

参列者の規模を想定する

故人様の交友関係の広さや社会的地位を考慮し、どれくらいの方が参列されるかを予想しましょう。

 

交友関係が非常に広い方なら一般葬、家族中心の生活をされていたなら家族葬…など、参列者の規模から葬儀形式を考えることができます。

 

地域の慣習や周囲へ配慮する

地域によって葬儀の慣習が異なる場合があるため、近隣の方々のご意見も参考にされると良いでしょう。

 

また、家族葬や一日葬、直葬などの小規模な葬儀を選択する場合は、後日弔問に来られる方への対応も考慮しておく必要があります。

 

 

故人様らしい葬儀の種類を選んで心に残るお別れを

葬儀の形式は多様化が進み、故人様の想いやご遺族の状況に応じた選択が可能となりました。

一般葬、家族葬、一日葬、直葬にはそれぞれ異なるメリットがあり、費用面も異なります。

 

故人様の遺志を最優先に、宗教、予算、参列者規模などを総合的に判断し、心に残る葬儀形式を選択していただければと思います。

どの形式を選ばれても、故人様への感謝と愛情を込めてお見送りすることが何より大切です。

 

天国葬祭では、「後悔のないお葬式」をしていただくために、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、葬儀に関する不安やお悩みを解決する無料の事前相談を行なっております。

姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。

 

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