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喪主の知識

2025.10.20

喪主は供花を出すべき?知っておきたい供花の基本とマナー

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こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の遠藤です。

 

葬儀の際、祭壇を彩る供花について「喪主も供花を出すべきなのか」と迷われる方は少なくありません。

供花は故人様への弔意を表す大切なお供えですが、喪主が出す場合には押さえておきたいポイントや注意点があります。

 

そこで今回は、喪主が供花を出すべきかどうかの判断基準から、準備の流れ、事前に知っておきたいマナーまでご紹介します。

心穏やかに葬儀の準備を進められるよう、ぜひ参考にしてください。

供花

喪主は供花を出すべき?

供花とは、故人様へ感謝と弔意の気持ちを込めて祭壇に飾る花のことです。

祭壇の左右に飾られ、葬儀会場を華やかに彩ります。

供花には、故人様だけでなくご遺族に対しても「悲しみを共にしている」という気持ちを伝える役割があります。

 

供花には「喪主が必ず出すべき」という決まりはなく、一般的には、故人様の親族や友人、会社関係者など、故人様と縁の深い方が供花を出すことが多いです。

 

ただし、地域によっては喪主が供花を出すのが一般的とされる場合もあります。

判断に迷うときは、親族の年長者や葬儀を担当する葬儀会社に相談すると安心です。

 

また、近年は家族葬が増え、供花の数が少なく祭壇まわりが寂しい印象になることがあります。

そのような場合には、喪主が一対の供花を準備することで、会場の雰囲気を整えることもできます。

もちろん強制ではありませんので、状況に応じて柔軟に判断して問題ありません。

 

 

喪主が供花を贈るタイミングと手配方法

喪主が供花を贈る場合、いつ・どこに・どのように手配するのかを知っておくとスムーズに進められます。

供花の手配の流れや費用の目安を確認しましょう。

 

供花を出すタイミング

供花は、通夜が始まる前までに会場へ届くように手配するのが一般的です。

葬儀社を通して依頼する場合は、必要な日時をスタッフが把握しているため安心して任せられます。

 

花屋に直接依頼する場合は、「通夜・葬儀の日程」「会場名」「届けるタイミング」を必ず伝え、遅れのないよう注意しましょう。

 

費用の相場

供花は「基(き)」という単位で数え、二基を「一対(いっつい)」として飾るのが一般的です。

 

一基あたりの費用は、7,000円〜15,000円ほど。

そのため、一対で出す場合は15,000円〜30,000円程度を目安に考えておくと良いでしょう。

 

花屋や地域によってはこれ以上の費用が必要になる場合もあるので、事前に確認をしておきましょう。

 

供花の手配だけでなく、通夜から葬儀後の対応まで、喪主にはさまざまな準備や段取りが必要です。

詳しい流れは、下記コラムでご紹介していますので、あわせてご覧ください。

喪主がやることを通夜から葬儀後までわかりやすく解説

 

 

喪主が供花を出す際のマナーと注意点

供花

喪主が供花を出す場合に気をつけたいポイントをご紹介します。

 

家族・親族と相談して決める

供花を出すかどうかは、家族・親族と事前に相談しておきましょう。

地域の習慣や家族の意向によって判断が異なるため、独断で決めると誤解につながることがあります。

 

家族葬の場合など、会場の雰囲気を整えたい意図がある場合も、ひとこと共有しておくと安心です。

 

また、供花は左右対称に飾るため、二基で一対として出すのが一般的です。

喪主が供花を出す場合も二基で一対として出すのが基本ですが、必ずしも一対でなければならないわけではありません。

家族・親族と相談した上で、予算や会場規模に合わせて調整して問題ありません。

 

宗教の違いを確認する

宗教によって適した花の種類や色合いが異なる場合があります。

一般的なものは以下のとおりです。

  • 仏式:白を中心に菊・百合・胡蝶蘭など
  • 神式:白や黄色の菊・百合(胡蝶蘭は避ける) 
  • キリスト教式:白い洋花。蘭・カーネーションなど

 

判断に迷う場合は、葬儀社に相談すると良いでしょう。

 

供花の配置は葬儀社に任せる

供花は祭壇の左右に並べられ、中央に近い位置ほど故人様との関係が深い方の供花が飾られます。

喪主が供花を出す場合も、この並び順に従い、もっとも中央に近い位置へ配置されるのが一般的です。

 

並び順はトラブルになりやすいため、葬儀社に任せることをおすすめします。

 

故人様の意向を尊重する

供花は故人様を偲ぶためのものです。

 

豪華であればあるほど良いというわけではなく、

故人様がシンプルな葬儀を望まれていた場合は、それが故人様の意向に反してしまうこともあります。

故人様の意思を尊重して準備しましょう。

 

供花と同じように、喪主として判断に迷いやすいのが「香典をどうするか」という点です。

不安を感じる方は、下記コラムもあわせてご覧ください。

喪主は香典を出す?香典に関するマナーを解説

 

 

喪主が供花を出すかはケースバイケース

供花は故人への弔意を表す大切なお供えですが、「喪主は必ず出さなければならない」という決まりはありません。

家族の意向や地域の習慣、葬儀の規模などによって判断してよく、必要に応じて準備すれば問題ありません。

 

また、宗教による花の種類の違いや、供花は二基で一対として飾ることが多い点、祭壇に並べる順番など、いくつかの基本マナーを知っておくと、葬儀準備をよりスムーズに進められます。

家族葬のように供花の数が少ない場合には、喪主が供花を出すことで会場の雰囲気が整うこともあります。

 

迷う点があれば、まずは家族と相談し、わからないことは葬儀社に確認すると安心です。

故人様を静かに偲ぶ温かな式となるよう、落ち着いて準備を進めていきましょう。

 

天国葬祭では、葬儀だけでなく、お墓や終活に関するご不安やお悩みについても、無料の事前相談を行なっております。

厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、お客様に寄り添い、丁寧にご案内いたします。

 

姶良市・霧島市の葬儀や終活についてのお悩みは、天国葬祭にぜひご相談ください。

 

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