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喪主の知識

2025.06.02

喪主をやりたくないときの対処法とは?負担を軽減する方法を解説

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こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の元山です。

 

葬儀で喪主に選ばれたけれど、責任の重さや精神的な負担、経済的な不安などから「喪主をやりたくない」と感じる方は決して少なくありません。

では、喪主をやりたくないと感じた場合は、どのように対応すれば良いのでしょうか。

 

今回は、喪主をやりたくないと感じる理由や、断る際の対処法、喪主を務める場合の負担軽減方法について詳しく解説します。

喪主

喪主の役割とは?やりたくないと感じる理由

喪主は遺族の代表者として葬儀を取り仕切る、重要な役割です。

 

葬儀社との打ち合わせや参列者への対応、費用の管理、法要の準備など、葬儀前から葬儀後までさまざまなことを検討・決定・対応します。

 

喪主は、故人様との血縁や関係が深い方が務めるのが一般的です。

配偶者がいる場合は配偶者、配偶者がいない場合や高齢などの理由で務められない場合は、長男・長女、次男以降の兄弟姉妹、故人様の両親・兄弟姉妹の順で選ばれることが多いです。

 

喪主を務める立場の方が「喪主をやりたくない」と感じる理由について、見ていきましょう。

 

対応することが多すぎて負担に感じる

喪主の役割は多岐にわたります。

 

葬儀前の準備から当日の進行、葬儀後の法要まで、慣れない対応ややるべきことが数多くあり、精神的なプレッシャーを感じる方も多くいらっしゃいます。

 

喪主の具体的な役割や対応について詳しく知りたい方は、こちらのコラムもご覧ください。

喪主がやることを通夜から葬儀後までわかりやすく解説

 

健康面での不安がある

喪主は通夜から四十九日法要まで長期間にわたって、さまざまな対応をしなければなりません。

持病がある方や高齢で体力に不安がある方、精神的に不安定な状態の方にとって、これらの責任を負うことは大きな負担となってしまいます。

 

また、人前に出ることが苦手な方は、挨拶や参列者対応が難しく感じる場合もあるでしょう。

 

経済的な理由で困難

葬儀費用は喪主が負担するのが一般的ですが、その費用は決して安価なものではありません。

遠方に住んでいる場合の交通費や宿泊費なども含めると、経済的な負担はさらに大きくなる可能性があります。

 

故人様との関係性に問題がある

たとえ血縁者であったとしても、故人様との関係が悪化していた場合や、過去にトラブルがあった場合は、喪主を務めることに抵抗を感じるのは自然なことです。

絶縁状態にあった場合や、感情的に受け入れがたい状況では、快く喪主を引き受けるのは難しいでしょう。

 

 

喪主をやりたくない!やらない方法はある?

喪主に選ばれた場合でも、正当な理由があれば断ることは可能です。

例えば、長男だからといって必ず引き受けなければならないという決まりはありませんし、遺言で指定されていても辞退できます。

 

喪主を断る選択をした場合の注意点やその影響について詳しく見ていきましょう。

 

喪主を断る場合の注意点

喪主を断る場合は、代わりの喪主や代理人を立てる必要があります。

故人様と関係のある人であれば誰でも喪主になることは可能ですが、葬儀の支払いや香典の管理など金銭を扱うことが多いため、親族や近親者から選ぶのが望ましいでしょう。

 

また、喪主を断ることで家族や親族との関係に影響が出る可能性があります。

どうしても喪主をやりたくない場合は、家族や親族に対して丁寧に理由を説明して、理解を得ることが大切です。

 

事前に十分な話し合いを行い、代替案を伝えることで理解を得やすくなります。

 

喪主をやらないことによるメリット・デメリット

喪主を務めることに負担を感じる場合、喪主を辞退することでその精神的・身体的な負担、経済的な負担を軽減できることはメリットといえます。

 

一方で、家族や親族との関係が悪化する可能性があり、故人様への最後の責任を果たせないという罪悪感を抱く場合もあります。

また、喪主を断ることで葬儀の内容に意見を言いづらくなったり、聞き入れてもらえなくなったりする可能性もあるため、これらの点を十分に検討した上で判断することが重要です。

 

 

喪主をやらないといけない場合はどうする?

納棺

喪主をやりたくないと思っても、さまざまな事情でどうしても喪主を務めなければならない場合もあります。

そのような場合は、少しでも負担を減らしながら喪主を務められるよう、以下のような工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

家族で役割分担する

喪主一人で全てを抱え込む必要はありません。

家族や親族と協力して役割を分担することで、喪主にかかる負担を軽減できます。

 

例えば、葬儀社との打ち合わせは喪主である長男が担当し、参列者への連絡は次男が行う、費用の支払いは配偶者が担当するなど、それぞれの得意分野や事情に応じて分担しましょう。

 

なお、喪主は複数人で務めることも可能です。

詳しい方法やメリット・デメリットについては、こちらのコラムで詳しく解説しています。

喪主を二人以上の連名ですることは可能?メリット・デメリットも

 

負担の少ない葬儀形式を選択する

規模の小さな葬儀を選択すれば、準備や対応、費用の負担は大きく減ります。

例えば、家族葬や火葬式(直葬)などを検討してみてはいかがでしょうか。

 

家族葬

一般会葬者を呼ばず、家族や親しい友人などの近親者のみで行う葬儀形式です。

一般的に30人程度の少人数で行うため、参列者への対応や準備の負担、葬儀費用を大幅に軽減できます。

 

身内のみの式なら、慣習にとらわれず、喪主挨拶を省略するなどの柔軟な対応も可能です。

 

火葬式(直葬)

通夜・葬儀のセレモニーを行わず、火葬場での火葬と収骨のみを行うシンプルな葬儀形式です。

宗教儀礼や喪主挨拶なども省略できるため、経済的・精神的負担を最小限に抑えられます。

 

葬儀社のサポートを活用する

経験豊富な葬儀社のスタッフに積極的に相談し、サポートを受けることで喪主の負担を軽減できます。

打ち合わせから当日の進行、法要の準備まで、不安なことやわからないことがあれば、遠慮なく相談しましょう。

 

「初めて喪主を務める」という方は多いです。

完璧を求めすぎず、故人様を見送る気持ちが大切です。

 

喪主だからといって一人で抱え込まずに、家族や親族、友人からの申し出があれば積極的にサポートを受け入れ、周囲と協力しながら葬儀を執り行いましょう。

 

 

喪主をやりたくない気持ちも含めて後悔のない選択を

さまざまな理由から「喪主をやりたくない」と感じることは、決して珍しいことでも恥ずかしいことでもありません。

 

やむを得ず喪主を断る場合は、家族や親戚の理解を得て代理人を立てる必要があります。

 

喪主を務める場合は、負担が軽減できるような方法を検討しましょう。

喪主の負担を軽減するには、役割を分担する、家族葬など規模が小さい葬儀にするといった方法があります。

 

喪主を務めるのが初めてという方は多いです。

葬儀社のスタッフは葬儀のプロですので、わからないことがあれば相談することをおすすめします。

 

天国葬祭では、「後悔のないお葬式」をしていただくために、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、葬儀に関する不安やお悩みを解決する無料の事前相談を行なっております。

姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。

 

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