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参列者の知識

2025.08.23

葬儀の席順のマナーをご紹介!地域による決まり事や注意点も解説

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こんにちは。 姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の遠藤です。

 

葬儀に参列する際、「どこに座れば良いのだろう」と、席順について不安を感じる方は多くいらっしゃいます。

故人様への最後のお別れの場で、失礼のないよう適切な席に座りたいという気持ちは当然のことです。

 

今回は、葬儀における席順の基本的なマナーや地域による違いについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

葬儀

葬儀の席順にルールはある?

葬儀における席順には、基本的なルールがあります。

ルールを知っておくことで、故人様やご遺族に対する敬意を示し、トラブルを避けることができます。

 

席順を決める基本的な考え方

葬儀の席順は「故人様との関係性」と「血縁のつながり」によって決まるのが基本の原則です。

祭壇に最も近い場所が最上位の席とされ、故人様と関係の深い方から順に着席します。

 

一般的な葬儀会場では、中央に通路があり、左右に席が配置されます。

祭壇に向かって右側がご遺族・親族の席、左側が一般参列者の席です。

 

親族席の基本的な配置

親族席からご紹介します。

 

【最前列(祭壇に最も近い席)】

  • 喪主(最前列の通路側)
  • 配偶者
  • 子ども(長子から順番)
  • 孫(年長者から)

 

【2列目以降】

  • 故人様の両親
  • 故人様の兄弟姉妹
  • その他の親族(関係の近い順)

 

喪主が最前列の通路側に座る理由は、お焼香の進行や葬儀中の挨拶を円滑に行うためです。

配偶者が喪主ではない場合、配偶者が最上座に座ることが一般的です。

 

一般席の配置

次に、一般席をご紹介します。

 

【前列から順に】

  • 世話役代表や葬儀委員長
  • 会社関係者(上司から順番)
  • 友人・知人
  • その他の参列者

 

一般席では、故人様との関係性や社会的地位を考慮して席順を決めることもありますが、基本的には到着順に前から詰めて座ることが多いです。

 

葬儀で喪主がやることについて下記のコラムで詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

喪主がやることを通夜から葬儀後までわかりやすく解説

 

 

葬儀の席順は地域で違いがある?

日本各地には独自の葬儀文化や慣習が根付いており、席順についても地域特有のルールが存在する場合があります。

 

主な地域差の特徴

葬儀の席順は地域によって違いがあることがあります。

基本の席順以外で見られるケースを4つご紹介します。

 

【正式な血縁順を重視する地域】

  • 厳格に血のつながりの順に座り、夫婦や親子が離れて座ることがある
  • 故人様の兄弟姉妹が故人様の子どもの家族より上位に座る場合もある

 

【本家を優先する地域】

  • 本家と分家で座る順番が厳格に決まっている
  • 本家が上位、分家が下位に座る慣習がある

 

【男性を優先する地域】

  • 年齢に関係なく男性が前に座る
  • 女性は下位に座る慣習が残る地域もある

 

【年長者を優先する地域】

  • 血のつながりよりも年齢を重視する
  • ご遺族でも若い人は下位になる場合がある

 

これらの地域ごとの特例は葬儀文化や伝統に根ざしており、重視されることもあります。

 

地域の特例に従うことは、故人様や家族に対する敬意を示すことにもつながります。

地域によっては、町内会で行われる葬儀や葬儀委員長や世話役の方が席順を決める場合もあります。

 

不明な点があれば、葬儀社のスタッフや地域の慣習に詳しい方に確認することが大切です。

 

 

葬儀の席順でよくある疑問についてもチェック

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実際に参列してみると席順がよくわからなかったり、わかっていてもケースバイケースで対応が変わることもあります。

ここからは、席順の疑問について、具体的にお答えします。

 

席順がわからない・迷う場合はどうしたら良い?

席順に迷った場合は、以下の方法で対応しましょう。

  • 受付で自分の立場を伝え、席について確認する
  • 葬儀社のスタッフに相談する
  • 先に着席している親族の方に確認する
  • わからない場合は後方の席に座り、案内を待つ

 

「どちらに座らせていただければよろしいでしょうか」と丁寧に尋ねることで、適切な席に案内してもらえます。

 

家族でまとまって座るべき?

基本的には血のつながりに基づいて席順が決まりますが、以下のような場合は家族でまとまって座ったほうが良いでしょう。

 

  • 乳幼児や小学生以下の子どもがいる場合
  • 高齢者や体調に不安がある家族がいる場合
  • 介助が必要な家族がいる場合

 

近年では、厳格な血縁順よりも、家族が一緒に故人様を偲べるような配慮を重視する傾向があります。

 

特別な配慮が必要な場合はどうする?

赤ちゃん連れや車椅子など、配慮が必要な場合は、次のような席につくことをお願いしてみましょう。

 

【赤ちゃん連れの場合】

  • 出入りしやすい通路側の席
  • 泣き声が響きにくい後方の席
  • おむつ替えなどで席を立ちやすい位置

 

【車椅子利用者の場合】

  • バリアフリー対応の専用席
  • 通路幅が確保された場所
  • 介助者が隣に座れる配置

 

【高齢者の場合】

  • 足腰に負担の少ない席
  • 出入りしやすい配置

 

事前に葬儀社に配慮が必要であることをお伝えいただければ、適切な席を用意してもらえます。

 

家族葬の場合は席順が違う?

家族葬では参列者が少ないため、一般的な葬儀ほど厳格な席順ルールはありません。

家族が寄り添い、故人様を囲むような席順にすることも可能です。

 

ただし、基本的な席順のルールは変わりません。

一般的に、喪主が最前列の左側に座り、その後に同居家族が順に座ることが多いです。

 

 

葬儀の席順を理解して心を込めた参列を

葬儀の席順には基本的なルールがありますが、最も大切なのは故人様への敬意とご遺族への配慮の気持ちです。

祭壇に近い席から血のつながりの深い順に座るという基本原則を理解しつつ、地域の慣習や特別な事情にも柔軟に対応することが重要です。

 

席順で迷った際は、遠慮なく葬儀社のスタッフや年配の親族の方にご相談ください。

正しい席順のマナーを理解することで、故人様との最後のお別れの時間を、心を込めて過ごすことができるでしょう。

 

天国葬祭では、「後悔のないお葬式」をしていただくために、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、葬儀に関する不安やお悩みを解決する無料の事前相談を行なっております。

 

姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。

 

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