こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の元山です。
親戚や知人の訃報を受けたとき、すぐにでも駆けつけてお別れをしたい気持ちはあるものの、遠方に住んでいて、どうしても葬儀に参列できないことがあります。
このような状況は誰にでも起こりうることで、決して非常識なことではありません。
しかし、故人様やご遺族に対して失礼のないよう対応することが大切です。
今回は、遠方で葬式に行けない場合の対応方法やマナーについて詳しく解説します。
遠方で葬式に行けないときの対応
遠方で葬式に参列できない場合、まず最初に行うべきことは適切な連絡です。
ご遺族は香典返しや精進落としの準備で参列者の人数を把握する必要があるため、できるだけ早い段階で欠席の旨を伝えることが重要です。
欠席の連絡方法
葬式に行けない場合の連絡は、基本的に電話で行うのがマナーです。
直接喪主やご遺族にお電話をかけて、お悔やみの気持ちと参列できない理由を簡潔に伝えましょう。
ただし、葬儀の準備などでご遺族が電話に出られない場合もあるため、そのようなときは、メールで連絡しても問題ありません。
その場合、本来であれば電話で伝えるべきところをメールになってしまったことへのお断りも記載すると丁寧です。
なお、「葬式に出れそうだけれども、遅刻してしまうかもしれない」と不安な方もいるかもしれません。
葬式に遅刻して参列しても良いかどうかは「お葬式に遅刻しても大丈夫?対処法や香典の渡し方を紹介」を参考にしてください。
香典を送る方法
葬式に参列できない場合、香典を郵送で送ることも可能です。
香典は現金書留で送る必要があります。
郵便局の窓口で香典を送りたいと伝えると、香典袋が入る現金書留専用の封筒を用意してもらえます。
このとき、お悔やみと葬式に行けないお詫びを手紙に書いて添えることが大切です。
なお、家族葬の場合は、香典は控えることも多いです。
訃報連絡にて香典辞退されているケースもあるため、まずはしっかり訃報連絡を確認しましょう。
代理人に依頼する方法
代理人に香典を託し、葬式に出席してもらうことも可能です。
代理人が故人様とご縁がなくても、失礼にはあたりません。
この場合、あわせて弔電を送ると、弔意もしっかりとお伝えできます。
後日弔問する方法
代理人による参列や香典の郵送も難しい場合、または直接ご挨拶したい場合は、後日弔問に伺うという方法もあります。
弔問の時期は、葬儀後3日から四十九日頃が適切とされています。
その場合は、事前に弔問したい日をお伝えして了承を得てから伺うようにしましょう。
先に弔電を送ってから弔問すると、より丁寧です。
遠方で葬式に行けない理由の伝え方のマナー
遠方のため参列できない場合は、距離の問題で参列が困難である旨を率直にお伝えして問題ありません。
遠方のため参列できない理由としては、距離的に遠く、移動しても間に合わないということのほかに、以下のようなケースもあります。
- 交通費や宿泊費を払えない
- 高齢で体力的に移動が難しい
- 妊娠中・新生児がいるなど長距離の移動が難しい
上記のような理由があっても、「宿泊費を払えないため」や「高齢で体力がないため」などといった詳細な内容は伝える必要はありません。
「遠方につき参列が困難で」「距離的に駆けつけることができず」などの表現が適切です。
あわせて、お悔やみの言葉を添え、故人様への哀悼の意とご遺族への慰労の言葉をあわせて伝えましょう。
遠方で葬式に行けない場合の例文
遠方で葬式に行けない場合の丁寧な伝え方の例文をご紹介します。
ただし、仕事やプライベートなど、関係性によっても異なるため、状況に合わせた上で参考にしてください。
電話で伝える場合
〇〇と申します。
〇〇様のこと、心よりお悔やみ申し上げます。
葬儀に参列したかったのですが、距離的に駆けつけることができず、大変申し訳ありません。
お忙しいとは思いますが、どうかお体をいたわってください。
手紙・メールなどの場合
〇〇様のご訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
ご葬儀に参列させていただきたかったのですが、遠方につき参列がかなわず大変残念です。
本来であれば直接お会いしてお悔やみをお伝えすべきところ、書面(メール)でのご挨拶となり申し訳ありません。
遠方で葬式に行けない場合に弔意を伝える手段
直接参列できなくても、故人様やご遺族に対して弔意を表す方法はいくつかあります。
それぞれの特徴や送り方のマナーを理解して、適切な方法を選択しましょう。
供花を送る
葬式会場の祭壇に飾られる供花を送ることで弔意を表すことができます。
花屋か葬儀会社に連絡して送ることができますが、葬儀会場によっては持ち込みに制限がある場合もあります。
そのため、事前に葬儀会場に確認することが大切です。
供花を送る際は、お悔やみ状も添えるようにしましょう。
弔電・お悔やみ電報を送る
弔電を送る場合は、通夜に間に合うように手配することが理想的です。
通夜に間に合わなかった場合でも、葬儀・告別式までには届くようにすると良いでしょう。
最近では、線香が付いた電報台紙も人気があります。
故人様を偲ぶ気持ちを込めて、花のアレンジメントと線香がセットになった電報台紙や、伝統的なデザインの電報台紙に線香を添えたものなど、さまざまな選択肢があります。
お供え物を送る
葬儀に参列できない場合、お供え物を送ることでも弔意を表すことができます。
一般的なお供え物には、果物や菓子類、線香や抹香、ロウソクなどがあります。
後日弔問に伺う際は、香典とあわせてお花や果物などのお供え物をお持ちすると良いでしょう。
ただし、ご遺族のご負担にならないよう、仏壇にお供えしやすい適切な大きさや量を心がけることが大切です。
手紙を送る
お悔やみの手紙は、訃報に接してからできるだけ早く出すものなので、基本的には初七日までに送るようにしましょう。
喪中はがきで訃報を知った場合も、できるだけ早く手紙を送るようにします。
この際、手紙を送るのが遅くなってしまったことへのお詫びも書き記しましょう。
また、一般的には、先に弔電を送ったあとに手紙を送ります。
香典を一緒に送ることもできますが、家族葬で香典を辞退されている場合などは、手紙だけ送っても失礼にはあたりません。
遠方で葬式に行けない場合も心を込めた対応を
遠方で葬式に行けない場合でも、適切な対応を取ることで故人様とご遺族に対する敬意を示すことができます。
まず、参列できない旨をできるだけ早く電話で連絡し、お悔やみの言葉とともに理由を簡潔に伝えることが大切です。
その後は、香典の郵送や代理人による参列、または後日の弔問など、状況に応じて適切な方法を選択しましょう。
遠方で葬式に行けない場合は、「遠方につき参列が困難で」などと伝えましょう。
参列ができなくても供花・弔電・お供え物を送って弔意を伝えることもできます。
天国葬祭では、「後悔のないお葬式」をしていただくために、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、葬儀に関する不安やお悩みを解決する無料の事前相談を行なっております。
姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。