こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の遠藤です。
大切な方の訃報を受けたとき、赤ちゃんがいるご家庭では「葬式に連れて行っても良いのか」と悩まれる方も少なくありません。
「赤ちゃんが泣いてしまったらどうしよう」「おむつ替えはどこでできるのか」「どんな服装で参列すれば良いのか」など、不安に感じることがたくさんありますよね。
今回は、赤ちゃんと一緒に葬式へ参列する際のマナーや服装、必要な準備について詳しく解説します。

葬式に赤ちゃん連れで参列できる?
赤ちゃんを連れて葬式に参列することについては、状況によって判断が分かれます。
基本的な考え方と、どのような場合に参列が可能なのかを見ていきましょう。
親族の場合は参列可能
故人様が親族であれば、赤ちゃん連れの参列は一般的に問題ありません。
祖父母や叔父・叔母といった身近な親族であれば、最後にお別れをさせたいと考えるのも自然です。
ただし、状況や地域性によっては、赤ちゃん連れは遠慮したいと思うご遺族もいらっしゃるため、念のため参列しても良いか確認することをおすすめします。
事前に相談することで、授乳室やおむつ替えスペースの有無についても確認でき、当日の準備もしやすくなります。
親族以外の場合は慎重に判断
故人様が親族以外の場合は、赤ちゃんを連れての参列は控えるのが無難です。
葬式は静かで厳かな場であり、泣き声などで進行を妨げてしまう可能性があるからです。
ただし、ご遺族から招かれている場合や、故人様と特別に親しかった場合には参列しても良いでしょう。
葬式に赤ちゃん連れで行くときのマナーを確認
赤ちゃんを連れて葬式に参列する際は、周囲への配慮を忘れずに行動する必要があります。
主なマナーを確認していきましょう。
泣き出したらすみやかに退席する
赤ちゃんが泣くのは自然なことですが、式の雰囲気を乱さないよう、泣き始めたらすみやかに会場を出ましょう。
出入口に近い席を選んでおけば移動もしやすいです。
一時的に退席すること自体は失礼にはあたりませんので、気兼ねなく外で落ち着かせてください。
焼香は抱っこしたまでしても良い
赤ちゃんを抱っこしたまま焼香する場合は、煙が赤ちゃんの顔にかからないよう注意します。
台に近づきすぎず、片手であっても心を込めて行いましょう。
ただし可能であれば、焼香の間だけでも家族に預かってもらうと安心です。
ベビーカーは邪魔にならないようにする
会場にベビーカーを持ち込める場合もありますが、通路をふさがないようにし、式中は折りたたんで端に寄せておきましょう。
置き場所に困ったときは、葬儀場のスタッフに相談してください。
赤ちゃんの服装は落ち着いたものを選ぶ
赤ちゃんの服装には厳格な決まりはありませんが、場にふさわしい落ち着いた色合いを選びましょう。
黒・グレー・白のシンプルな服で、赤ちゃんが窮屈に感じないものがおすすめです。
靴下も無地の黒や白、グレーを履かせましょう。
葬式での子どもの服装については、以下のコラムで年齢別の詳しいマナーを解説していますので、こちらもご参考ください。
ご遺族や親族の指示に従う
地域性や一人ひとりの考え方の違いなどから「赤ちゃんを参列させるのは好ましくない」と考える方もいらっしゃいます。
また、例えば、葬式や火葬への参列は大丈夫でも、火葬の際の骨上げなど一部の儀式には赤ちゃんは連れてこないほうが良いなど、一時的に退席を求められることもあります。
ご遺族や親族の考えを優先し、もし「ここは赤ちゃんは連れて行かないほうが良い」と言われた場合は、指示に従うようにしましょう。
赤ちゃんと葬式に行くときの準備と注意点

赤ちゃん連れでマナー違反なく安心して参列するためにも、必要な持ち物と事前に確認しておくべきこと、気をつけておきたいことを整理しましょう。
必要な持ち物と事前に確認しておきたいこと
まずは、赤ちゃんを連れて葬式に参列するときに、注意しておきたいことと、事前に確認しておいたほうが良いことについてご紹介します。
必要な持ち物
赤ちゃんに関わる荷物として以下を準備しておくと安心です。
- おむつ関連:紙おむつ・おしりふき・処分用の袋
- 授乳・食事用品:授乳用ケープ・ミルク・お湯を入れた水筒・ベビーフードやおやつ
- 着替えとタオル:着替え2〜3着、肌着やスタイ、タオルやおくるみ
- おもちゃ:音が出ない布絵本やぬいぐるみなど
授乳室・おむつ替え場所の確認
最近は授乳室やおむつ替え台を備えた葬儀場も増えています。
事前にご遺族や会場スタッフへ確認し、授乳室がない場合は、控室を使わせてもらえるかも相談してみてください。
おむつ替え台がない場合に備えて、防水シートを持参すると安心です。
赤ちゃんと葬式に参列するときに気をつけるポイント
葬式はいつもとは異なる環境になるため、気をつけておきたいことがいくつかあります。
赤ちゃんから目を離さない
葬式の会場では、線香やろうそくなどの火傷のおそれがあるものや、誤嚥の心配がある食べ物などもたくさん置いてあります。
また、葬式では親戚など顔見知りの方も多く、ついつい「誰か見ていてくれるだろう」となりがちです。
赤ちゃんからは目を離さないようにし、人に預ける場合も「トイレに行く間だけ預かっていてください」など、確実にお願いをして預けましょう。
母子手帳や健康保険証も持って行く
母子手帳と健康保険証は必ず携帯しましょう。
慣れない環境では体調を崩すこともあるため、もしものときに役立ちます。
特に、線香の煙は喉を刺激し、赤ちゃんや小さなお子さんは咳が出やすくなることがあります。
また、赤ちゃんの体調や機嫌を最優先に考え、状況によっては途中で帰宅する判断も必要です。
赤ちゃん連れの葬式は準備と配慮が大切
赤ちゃん連れでの葬式への参列は可能ですが、事前の相談と準備、そして周囲への配慮が大切です。
泣いたらすぐ退席する、服装は落ち着いたものにする、持ち物を揃えておくなど注意点と必要な準備を押さえておきましょう。
授乳室や控室の利用についても、会場へ事前に確認しておくと当日慌てずに済みます。
そして何よりも赤ちゃんの安全と体調を第一に、無理のない範囲で参列してください。
ご家族の想いを胸に、心を込めてお別れの時間を過ごしていただければと思います。
天国葬祭では、「後悔のないお葬式」をしていただくために、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、葬儀に関する不安やお悩みを解決する無料の事前相談を行なっております。
姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。