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喪主の知識

2025.07.27

家族葬でも会葬礼状は必要?書き方とマナーを解説

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こんにちは。 姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の遠藤です。

 

家族葬が一般的になってきた中で、「会葬礼状は必要なのだろうか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

身内中心の小規模な葬儀だからこそ、香典や供花をいただいた方へのお礼の仕方について迷われる方もいらっしゃると思います。

 

そこで今回は、家族葬における会葬礼状について詳しく解説いたします。

会葬礼状の必要性や書き方、マナーなどについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

会葬礼状

家族葬でも会葬礼状は必要?

家族葬は故人様の家族や親族、親しい友人など限られた方々で執り行う葬儀です。

一般的な葬儀と比べて参列者が少なく、身内中心の温かい雰囲気で故人様をお送りできるのが特徴です。

 

そんな家族葬でも、会葬礼状は基本的に必要になります。

 

会葬礼状とは、葬儀に参列していただいた方や香典・供物をいただいた方への感謝の気持ちを伝える礼状です。

「会葬」とは葬儀に参列することを意味し、参列への感謝を表すお礼状として位置づけられています。

 

従来は葬儀が終わった後にお送りしていましたが、最近は通夜や葬儀の受付の際に香典返しなどの返礼品と一緒にお渡しすることがほとんどです。

 

家族葬で会葬礼状を送るのはどんな場合?

家族葬であっても、ご遺族以外の親戚や故人様の親しい友人などが葬儀に参加する場合は、会葬礼状の準備が必要です。

また、葬儀へ参列しなかった友人や知人が後日自宅へ弔問に来ることもあるため、葬儀へ参加する人数以上に用意しておくことをおすすめします。

 

なお、参列者が忌引き休暇を申請する際に、会葬礼状が証明書類として必要になる場合もあります。

会社や学校などで忌引き(慶弔休暇)や慶弔見舞金の申請をする際の提出書類として会葬礼状を求められることがあるため、その際はすぐに用意できるようにしておきましょう。

 

一方で、会葬礼状を不要とするケースもあります。

参列者が完全にご遺族のみの場合や、香典・弔電も全てお断りするような場合は、会葬礼状を作らないこともあります。

 

 

家族葬の会葬礼状の文例と書き方

会葬礼状を書く

家族葬の会葬礼状を作成する際は、基本的なマナーを守りながら、故人様への思いや家族の気持ちを表現することが大切です。

一般的に、葬儀で忙しいご遺族の代わりに、葬儀社が作成・印刷・手配を行いますが、会葬礼状の書き方の基本ルールと文例をご紹介します。

 

基本的な構成要素

会葬礼状には以下の要素を含めるのが一般的です。

  • 故人様の氏名
  • 続柄
  • 葬儀への参列や香典などへの感謝の言葉
  • 略儀でのお礼となることへのお詫び
  • 通夜・葬儀の日付
  • 差出人(喪主)の住所・氏名

 

家族葬の会葬礼状の文例

家族葬の会葬礼状の文例をご紹介します。

 

文例①一般的な家族葬の場合

亡父◯◯の葬儀に際しましては お忙しい中お心配りいただき ありがとうございました

皆様の温かいお力添えに深く感謝し 挨拶申し上げるべきところ略儀となりますが書中にて御礼申し上げます

 

令和◯年◯月◯日

 

◯◯県◯◯市◯◯町◯◯

喪主 ◯◯◯◯◯◯

外 親族一同

 

文例②丁寧な表現の場合

故◯◯◯◯儀 葬儀に際しましてはご多用中にもかかわらずご会葬を賜り またご丁寧なるご厚志いただき誠に有り難く厚くお礼申し上げます

早速拝趨しご挨拶申し上げるべき処 略儀ながら取り急ぎ書中をもってお礼申し上げます

 

令和◯年◯月◯日(通夜)

令和◯年◯月◯日(告別式)

 

◯◯県◯◯市◯◯町◯◯

喪主 ◯◯◯◯◯◯

外 親族一同

 

差出人・敬称・書式の基本ルール

会葬礼状を書く際は、文面に句読点を入れません。

これは冠婚葬祭における書面の慣習で、句読点を入れる箇所では代わりに一文字分のスペースを空けます。

 

故人様の続柄は喪主から見た関係で記載します。

例えば、喪主が子どもで父親が亡くなった場合は「亡父」と表記します。

故人様の名前の後には「儀」をつけましょう。

 

なお、会葬礼状に時候の挨拶は使用しません。

「拝啓」「敬具」などの頭語・結語も省略することが多いです。

 

住所の記載については、最近では個人情報保護の観点から省略される場合もありますので、必要に応じて調整してください。

 

会葬礼状は葬儀社が行うことがほとんどですが、内容の確認など、喪主が作成の責任者となります。

喪主の役割について詳しく知りたい方は「喪主がやることを通夜から葬儀後までわかりやすく解説」もご参照ください。

 

 

会葬礼状に添える言葉の工夫

形式的な会葬礼状も大切ですが、家族葬ならではの温かみのある表現を工夫することで、より心のこもったお礼状になります。

 

家族葬では必要事項以外は自由に綴られる場合が多く、オリジナルの文章を作る場合は、故人様とのエピソードなどを中心にして参列へのお礼を申し上げる形が多いようです。

ただし、あまり長文にならないよう注意し、簡潔で心のこもった表現を心がけることが大切です。

 

先ほどご紹介したような定型文以外にも、故人様との思い出や感謝の気持ちを込めた言葉を検討してみましょう。

 

 

家族葬でも会葬礼状を送るのが一般的

家族葬であっても、参列していただいた方や香典・供物をいただいた方への感謝の気持ちを伝える会葬礼状は大切なマナーです。

 

会葬礼状を書く際には、句読点を使わない、故人様の名前に「儀」をつける、時候の挨拶を省略するなどの基本ルールがあります。

一般的にはご遺族と相談しながら葬儀社が作成しますが、故人様への思いや家族の気持ちを込めた表現を心がけましょう。

 

ご遺族のみの小規模葬儀や香典・弔電を完全にお断りする場合は、会葬礼状を作成しないこともあります。

ただし、忌引き休暇申請の際に会葬礼状を求められることもあるため、参列者への配慮として作成するのが一般的です。

 

天国葬祭では、「後悔のないお葬式」をしていただくために、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、葬儀に関する不安やお悩みを解決する無料の事前相談を行なっております。

姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。

 

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