Blogs葬儀コラム

参列者の知識

2025.07.07

葬式の靴のマナーをご紹介!男女・年齢別の選び方と注意点を解説

facebook

X

line

こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の徳田です。

 

葬儀に参列する際、喪服に気を使う方は多いですが、足元の靴についても適切なマナーがあることをご存知でしょうか。

靴選びを間違えると、せっかく正しい喪服を着ていても、マナー違反と受け取られてしまうこともあります。

 

そこで今回は、葬式における靴のマナーについてご紹介します。

男女別の選び方や避けるべき靴の特徴、お子様の靴選びまで、葬儀に参列する際の靴のマナーについてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

葬式の靴のマナー

葬式にふさわしい靴の基本マナー

葬儀は「喪に服す」場です。

服装と同様、靴にも慎みと礼節が求められます。

 

ここではまず、男女共通で押さえておきたい靴選びの基本マナーを確認しましょう。

 

黒一色・光沢のない素材を選ぶ

男女を問わず、靴の色は黒が基本です。

濃紺やダークグレーは一見地味ですが、葬儀の場では適切ではありません。

必ず黒一色の靴を選びましょう。

 

また、本革や合成皮革、布製など、光沢のない落ち着いた素材の靴が適しています。

 

デザインは装飾のないシンプルなものを

リボンや金具、刺繍などの装飾がついた靴は、黒であっても華美に映ります。

つま先の形も重要で、尖ったものやオープントゥ(つま先が開いたデザイン)は避けましょう。

 

派手な靴はファッション性が強く、厳粛な場には不向きです。

 

子どもの靴にも配慮を

小・中・高校生で、学校指定のローファーがある場合は、それを着用して構いません。

学校指定の靴がない場合は、黒や紺、グレーなど落ち着いた色のスニーカーでも良いでしょう。

ただし、キャラクター柄や明るい色の靴は避けましょう。

 

靴下も白や黒の無地が基本で、フリルや柄入りのものは控えることをおすすめします。

 

2歳から4歳くらいの小さなお子さんの場合は、もう少し柔軟に考えて大丈夫ですが、それでも暗めの色合いでシンプルなデザインのものを選ぶよう心がけましょう。

 

葬儀に参列する際は、靴だけでなく全体の服装にも気を配ることが大切です。

服装全体のマナーについて詳しく知りたい方は、「葬式の服装の種類やふさわしい服装とは?身だしなみ・マナーもご紹介」もご覧ください。

 

 

女性と男性の葬式用の靴の選び方

フォーマル用の黒靴

性別によってふさわしい靴の形や選び方には違いがあります。

男女どちらの場合でも、一足はフォーマル用の黒靴を用意しておくと、急な葬儀にも落ち着いて対応できます。

 

使用頻度が少ないからこそ、カビや型崩れを防ぐために保管方法にも気を配っておきましょう。

 

女性の靴選びのポイント

女性の葬儀用の靴は、デザインやヒールの高さなど、慎重に選ぶ必要があります。

以下のポイントを意識すると安心です。

 

  • 黒のプレーンなパンプス
  • ヒールは3〜5cmの中ヒール
  • 装飾のないラウンドトゥまたはスクエアトゥ

 

葬儀にふさわしい女性の靴は、シンプルな黒のパンプスが基本です。

つま先の形は、柔らかな印象のラウンドトゥや落ち着いた印象のスクエアトゥがおすすめ。

ヒールの高さは3〜5cmが一般的です。

 

歩いたときに音が響きにくく、安定感のある太めのヒールを選ぶと、長時間の参列でも安心です。

 

男性の靴の選び方

男性の葬儀用の靴は、革靴であることが前提です。

特に「きちんと感」を重視する場では、選ぶデザインや形式にも配慮が必要です。

 

  • 黒の内羽根式の革靴
  • ストレートチップかプレーントゥ
  • 装飾のないシンプルなデザイン

 

男性のフォーマルな靴としてふさわしいのは、内羽根式のストレートチップです。

 

内羽根式とは、靴ひもを通す部分がアッパー(本体)と一体になったデザインのことです。

格式が高くフォーマルな場に適しています。

 

つま先に横一文字の切り替えが入ったストレートチップは、冠婚葬祭用の靴として定番で、格式の高さが特徴。

装飾のないプレーントゥも葬儀の場に適した選択肢です。

 

 

葬式で避けるべき靴と注意が必要な場面

ここでは、女性・男性それぞれにふさわしくない靴の例と、足元全体の注意点をご紹介します。

 

女性が避けるべき靴

女性の靴で避けるべきなのは、装飾が目立つものや、カジュアルな印象を与えるデザインです。

リボンや金具がついたパンプス、ラメ入りの素材、光沢が強いエナメル製の靴などは、黒であっても葬儀には不向きです。

 

また、つま先が開いたオープントゥやかかとのないミュール、夏場のサンダルなど、肌の露出が多いデザインも避けましょう。

ヒールが高すぎるピンヒールや、厚底・ウェッジソールの靴もマナー違反とされています。

歩いたときに音が響きやすい靴も控えたほうが良いでしょう。

 

ストッキングにも配慮が必要です。

基本的には黒の無地を選びましょう。

タイツを着用する場合は、20〜25デニール程度の薄手のものが一般的とされています。

冬場などの寒い時期には、60デニール程度の厚さでも問題ありません。

 

ただし、ラメや柄入り、網タイツなど華美なデザインのものは避け、喪服にあわせて足元も落ち着いた印象を心がけることが大切です。

 

男性が避けるべき靴

男性の葬儀用の靴は黒の革靴が基本ですが、すべての革靴が適しているわけではありません。

 

装飾が多いウィングチップやUチップなどは、カジュアルな印象を与えるため葬儀には不向きです。

ローファーやスリッポンなどもカジュアルな印象を与えるため、葬儀の場では着用を控えましょう。

 

靴下は黒の無地で、椅子に座ったときに素足が見えてしまわないよう、ふくらはぎまで隠れる丈のものが基本です。

 

カジュアルな靴

黒一色であっても、カジュアルな印象を与えるスニーカーは避けましょう。

フォーマルな場の格式に合わないためです。

 

ただし、次のような方は、安全を優先してスニーカーの着用も検討しましょう。

  • 妊娠中の方
  • 子ども
  • ケガをしている方
  • 障害がある方

 

子どものスニーカーの色については先ほどもご紹介しましたが、 明るい色を避ければ問題ありません。

例外的にスニーカーを着用する場合も、できるだけ黒や濃い色のものを選ぶことをおすすめします。

 

靴選びで見落としがちな注意点

葬儀の場では靴を脱ぐことは少ないですが、会場によっては中敷きが見える場面もあります。

中敷きが赤や金など派手な色だと悪目立ちしてしまうため、黒やベージュなど目立たない色で揃えておくと安心です。

 

また、長く使う機会がない靴だからこそ、カビや型崩れを防ぐために防水スプレーやシューキーパーを使った保管も心がけておきましょう。

 

いざというときに慌てず履けるよう、定期的なチェックも大切です。

 

 

葬式の靴のマナーを確認し、失礼のない装いを

葬式における靴のマナーは、故人への敬意とご遺族への配慮を表す大切な重要な礼節の一部です。

靴の色や素材、デザイン、ストッキングや靴下の選び方など、細部まで気を配ると、葬儀の場にふさわしい身だしなみが整います。

 

性別や年齢によって選び方のポイントが異なるため、いざというときに慌てないためにも、家族全員分をあらかじめ確認しておくと安心です。

 

天国葬祭では、「後悔のないお葬式」をしていただくために、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、葬儀に関する不安やお悩みを解決する無料の事前相談を行なっております。

 

姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。

 

facebook

X

line