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喪主の知識

2024.10.23

棺に入れるものとは?NGなものやマナーも紹介

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こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の元山です。

 

お葬式で故人様をお見送りする際に、棺には思い出の品などを一緒に入れることがあります。

しかし、棺にはなんでも入れて良いというわけではないため、注意が必要です。

 

今回は、棺に入れるものについて解説します。

棺に入れてはいけないものやマナーなどもご紹介しますので、ぜひご覧ください。

棺

棺に入れるものとは?入れても良いものを紹介

お葬式では納棺の際に、棺の中に一緒にものを入れることがあります。

 

これは副葬品とよばれ、日本で古くから続いている風習です。

副葬品のもともとの意味は、故人様が死後の世界で過ごすときに困らないよう、衣服やお金などを棺の中に入れるというものでした。

 

現在でもその意味合いはありますが、故人様と関わりのあるものや思い出のものなどを入れるケースも多いです。

 

棺の中によく入れるもの

棺の中に入れて良いものの基準は、火葬時に燃焼を妨げない「燃えやすいもの」であること。

 

次のようなものを入れることが多いです。

  • 手紙・寄せ書き
  • 衣服
  • 写真
  • お菓子
  • 人形
  • 御朱印帳
  • 折り鶴

 

故人様が好きだった花や、ガーデニングが趣味だった方であれば庭で育てていた花を一緒に入れることもあります。

故人様へのメッセージを書いた手紙や、生前仲良くしていた方からいただいた寄せ書きなども、棺の中に入れるものとしておすすめです。

 

ほかにも、故人様が好きでよく着ていた衣服や、故人様のお気に入りの写真を入れることも。

故人様が好きだった本やお菓子、人形など、趣味にまつわるものを選ぶのもおすすめです。

 

そして、故人様が集めていた御朱印帳や折り鶴は、死後の幸せへの願いが込められています。

御朱印帳は副葬品にすると極楽へ行けると考えられているため、御朱印帳がある場合はぜひ一緒に入れましょう。

 

 

棺に入れてはいけないものもある

メガネ

棺には入れてはいけないものもあるため、注意が必要です。

詳しくご紹介します。

 

金属・ガラス製のもの

メガネや腕時計などの金属・ガラス製のものは、遺骨に付着して破損してしまう恐れがあるため、入れるのはやめましょう。

 

なお、故人様が入れ歯やペースメーカーを身につけている場合は、葬儀会社に確認しましょう。

 

プラスチック・ビニール・革製のもの

プラスチック製のものやビニール製、革製のものは、燃えにくい上に有毒ガスを発生する恐れがあります。

有毒ガスが発生すると遺骨を汚したり火葬炉が故障したりすることも。

 

プラスチック・ビニール・革はさまざまなものに使用されているため、副葬品を選ぶ際は注意しましょう。

 

カーボン製のもの

杖やゴルフクラブなどにはカーボンが使われていることが多いです。

カーボンは火葬炉の故障の原因となるため、入れるのは避けましょう。

 

ライター・スプレー

故人様が喫煙者だった場合、ライターも入れたいと思うかもしれませんが、ライターやスプレーは入れてはいけません。

これらは火葬時に爆発する恐れがあるため、絶対にやめましょう。

 

水分が多い果物

故人様が好きだった食べ物を入れたいということもあるでしょう。

 

しかし、メロンやスイカなど水分が多い果物は燃えにくいため、火葬の妨げになることがあります。

どうしても入れたいという場合は、葬儀社に確認した上で、一切れだけ入れるという方法もあります。

 

厚みのあるアルバム・本

厚みのあるアルバムや本は燃えにくいため、棺の中に入れるのには適していません。

アルバムを入れたい場合は、丸ごと入れるのではなく、数ページだけ入れましょう。

 

お金

昔は三途の川を渡る際に必要なお金として「六文銭」を入れていましたが、お金は金属であるため、基本的には棺に入れることはできません。

 

なお、紙幣は金属ではありませんが、燃やすと貨幣損傷等取締法違反に該当するため、絶対にやめましょう。

 

 

棺に入れるもののマナー

棺の中に故人様の写真を入れるのは問題ありませんが、遺影と同じ写真はNG。

また、生きている方が写っている写真は「一緒にあの世へ行く」と想起させるため避けます。

 

ほかに、先ほどご紹介した「入れてはいけないもの」で、「故人様が愛用していた」など、どうしても棺に入れたいという場合は、写真を撮って入れたり、祭壇に飾ったりするという方法があります。

 

また、お金を棺に入れたい場合は、絵に書いたり印刷したりして入れるのがおすすめです。

入れても良いか迷うものがあれば、自分で判断せず、必ず葬儀会社に相談しましょう。

 

 

棺に入れるものは決まりやマナーを守って選定を

棺の中に入れて良いものの基準は、火葬時に燃焼を妨げない「燃えやすいもの」です。

棺によく入れるものとしては、花や手紙・寄せ書き、故人様が気に入っていた衣服、写真、好きだった本やお菓子・人形、そして御朱印帳や折り鶴などがあります。

 

一方で、金属など遺骨を破損してしまう恐れがあるものや、プラスチックなど有毒ガスを発生するものなどは、棺に入れるのはNGとされています。

 

また、生きている方が写っている写真は「一緒にあの世へ行く」と想起させるため、棺に入れるのは避けるといったマナーも。

入れても良いか迷うものがあれば、自分で判断せず、必ず葬儀会社に相談しましょう。

 

天国葬祭では、「後悔のないお葬式」をしていただくために、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが、葬儀に関する不安やお悩みを解決する無料の事前相談を行なっております。

姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。

 

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