こんにちは。姶良市・霧島市の葬儀社 天国葬祭の元山です。
遺族の代表者である喪主にはさまざまな役割がありますが、中でも重要なのが、葬儀での喪主挨拶です。
では、家族や親しい方のみで行う家族葬でも、喪主の挨拶は必要なのでしょうか。
そこで今回は、家族葬の喪主挨拶について解説します。
挨拶をするタイミングや挨拶例文、話すときのポイントなどもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
家族葬でも喪主の挨拶は必要?
故人様と親しい方を中心にお見送りする葬儀である家族葬。
小規模な葬儀のため、故人様とゆっくりお別れの時間を過ごせることから、近年は家族葬を選ぶ方が増えています。
喪主は、通夜や告別式で挨拶をするのが一般的です。
喪主挨拶では、故人様との関係や生前お世話になったことへのお礼、故人様の人柄が伝わるエピソードなどを話します。
喪主挨拶は、一般葬だけでなく小規模の家族葬でも行うことをおすすめします。
喪主挨拶は「参列者への感謝を伝えるものだから」というのが理由です。
それと同時に、区切りのタイミングで次の行動の案内をするという意味もあります。
家族や親しい方のみが参列しているので、堅苦しい挨拶は必要ありません。
なお、家族数人のみで行う家族葬であれば、喪主の挨拶は行わなくても差し支えないでしょう。
喪主は、挨拶以外にもさまざまな役割があります。
詳しくは下記コラムでご紹介していますので、あわせてご覧ください。
家族葬で喪主が挨拶するタイミングと挨拶例文
家族葬で喪主が挨拶をするタイミングは、次のとおりです。
- 通夜の前
- 通夜
- 通夜振る舞い
- 告別式
- 精進落とし
挨拶の内容をそれぞれみていきましょう。
通夜の前
通夜が始まる前の、「僧侶が到着したとき」と「弔問客が到着したとき」は喪主がそれぞれに挨拶をするタイミングです。
<僧侶への挨拶例>
本日はご足労いただき、感謝申し上げます。
予定通り通夜を始めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
<弔問客への挨拶例>
本日はお忙しい中、足をお運びいただきありがとうございます。
故人に代わり、お礼申し上げます。
通夜
通夜の終了時に、喪主が挨拶を行います。
ここでは、通夜に参列していただいたことに対するお礼と、通夜振る舞いや告別式の案内をします。
<通夜の挨拶例>
本日はご多用の中、父・〇〇(故人)の通夜にご足労いただき、誠にありがとうございます。
生前親しくしていただきました皆様方にお越しいただき、父も喜んでいることと存じます。
父は去る〇月〇日、〇〇のためこの世を去りました。
享年〇〇歳でした。
葬儀・告別式は明日〇時より執り行う予定ですので、ご都合がよろしければ、ご会葬くださいますようお願いいたします。
ささやかではありますが、別室にてお食事の用意をいたしました。
生前の父の思い出話などをお聞かせいただければと存じます。
本日は誠にありがとうございました。
通夜振る舞い
通夜振る舞いとは、通夜のあとに設けられる食事会のことです。
食事が始まる前に、喪主より挨拶を行います。
<通夜振る舞いの挨拶例>
本日はお忙しい中を、父・○○のためにご弔問くださいまして誠にありがとうございました。
ささやかではございますが、供養のためのお食事の用意をいたしました。
お時間の許す限り、父の生前のお話など聞かせていただければと存じます。
告別式
告別式の最後にも、通夜と同様に参列者にお礼の挨拶を行います。
告別式では、生前のお付き合いへの感謝とともに、今後のお付き合いのお願いも伝えましょう。
<告別式の挨拶例>
本日はご多用の中、父・〇〇(故人)の通夜にご足労いただき、誠にありがとうございます。
長男の○○でございます。
遺族、親戚を代表いたしまして、ご挨拶を申し上げます。
父は〇月〇日の〇時ごろ眠るように静かに息を引き取りました。
〇〇歳と大往生でございました。
〜生前のエピソードなど〜
父がこのように充実した人生を送ることができたのは、ひとえに皆様のおかげと、深く感謝しております。
生前のご厚情を、父に代わりまして心からお礼申し上げますとともに、今後とも変わらぬお付き合いのほどをお願い申し上げます。
父の亡きあとも、残された遺族に対しましても、変わらぬご厚誼(こうぎ)を賜りますようお願い申し上げます。
本日は最後までお見送りいただきましてありがとうございました。
精進落とし
精進落としとは、葬儀や火葬のあとに行われる食事会で、精進落としを始める前に喪主は挨拶を行います。
ここでは、参列への感謝や葬儀を無事に終えられたことへのお礼をしましょう。
<精進落としの挨拶例>
本日はお忙しい中ありがとうございました。
おかげさまで、滞りなく葬儀を終わらせることができました。
ささやかではございますが、精進落しの席を用意させていただきましたので、お時間の許す限りおくつろぎください。
本日はありがとうございました。
家族葬の喪主挨拶のマナーと話すときのポイント
家族葬で喪主の挨拶を行う際は、堅苦しい挨拶は不要ですが、いくつか知っておきたいマナーとポイントがあります。
忌み言葉は使わない
「忌み言葉(いみことば)」とは、縁起が悪かったり、不幸が続くと考えられたりすることから葬儀で使ってはいけないとされている言葉です。
例えば、不幸が重なることが連想される「重ね言葉」や、直接的に生死を連想する言葉、不吉なイメージをもたせる言葉はタブーとされています。
具体的には次のような言葉が忌み言葉として知られています。
- 重ね言葉:重ねて、いよいよ、たびたび など
- 直接的に生死を連想する言葉:死ぬ、生きる など
- 不吉なイメージをもたせる言葉:消える、落ちる など
長く話し過ぎない
喪主の挨拶は長々と話すのでなく、1〜5分程度にとどめましょう。
聞き取りやすいよう、ゆっくり簡潔に話すのがポイントです。
とくに食事会前の挨拶は料理が冷めないよう、手短に済ませましょう。
原稿を見ながら話しても良い
喪主の挨拶は原稿を見ながら話しても問題ありません。
ただし、葬儀中のスマートフォンの使用はマナー違反とされているため、原稿はスマートフォンでなく、紙で用意しましょう。
家族葬でも喪主挨拶は必要
喪主挨拶では、故人様との関係や生前お世話になったことへのお礼、故人様の人柄が伝わるエピソードなどを話します。
喪主挨拶は、小規模の家族葬でも行なったほうが良いでしょう。
なお、家族葬であれば堅苦しい挨拶は必要ありません。
家族葬では、通夜と告別式、その前後などのタイミングで喪主が挨拶を行います。
挨拶をする際は、忌み言葉は使わないことや、長く話し過ぎないように気をつけましょう。
原稿を見ながら話しても良いですが、原稿はスマートフォンでなく、紙で用意するのがおすすめです。
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姶良市・霧島市の葬儀は、天国葬祭にぜひご相談ください。